Human & Community of Creation トップ メール
実績内容
人生の収支設計
設計・施工管理・施工業者選定比較
耐震、免震工法
住宅をつくる設計・監理経歴書
資料請求
  株式会社明京創造研究所
 
住宅をつくる、ということ。
  (株)安井建築設計事務所
代表取締役社長佐野吉彦氏に聞く。
  岩崎/ 当研究所は鉄筋コンクリート(RC)住宅の研究・開発に携わっておりますが、同じような事例を設計を手掛けられている佐野さん、設計コンセプトをお聞かせください。
  佐野/ SA邸は、A市、SI邸はK市にあります。どちらも中堅企業の役員の自邸で、良好な住宅地にあることは、共通ですが、周辺環境は異なっています。SA邸は高地にあり、自然環境に恵まれた場所。SI邸は会社へ歩いて5分の利便性の高い場所です。設計コンセプトで重視したことは、オーナーのここに住みたいという意思や場所の地縁があります。我々の設計は、オーナーの「理想の住まい」の追求に応えることでした。
  岩崎/ 一般的に設計事務所が設計して施工会社(建設会社、工務店)が施工でつくる住宅と、住宅メーカーのプレファブ型の住宅とはどんな違いがありますか?
  佐野/ プレファブ住宅は規格型の商品ですから、発注するための手順が簡単です。そのほうがよいというケースもあります。しかし、自由なプランを追求しようとする限界があります。
  岩崎/ 設計事務所に頼むと建築コストが上がる、ということはないのでしょうか?
  佐野/ 求める内容に対してはむしろリーズナブルな価格になる、と思います。設計者は予算については敏感です。予算を度外視してまでも個性的なデザインを追求したいという発注者は皆無であることもわかってきています。すぐれた設計者は予算をきちんとふまえた設計をおこなうものです。
  岩崎/ すぐれた設計者を選ぶ目安というものはあるのでしょうか。
  佐野/ 実際にその人に設計を頼んだ人や第三者の評価を聞くことが確実な方法です。作品のデザインの傾向も調べておくことも必要でしょう。誰を設計者として選ぶかによって、建築の姿形は変わりますから、センスの良さは必要です。
  岩崎/ 良い住宅を設計するための最も重要なポイントとは?
  佐野/ 良好な人間関係を築くことだと思います。発注者は設計者を信頼し、設計者は発注者の求めるところを正確に理解する。これが設計と施工の質を高める強固なベースです。施工する段階では、信頼関係が発注者・監理する設計者・施工者のトライアングルになりますが、オーナーの立場からすれば、技術的にも人間的にもすぐれた人を指名することが重要になってくるでしょう。